子どもはかわいい。
素直だし、純粋だし、キラキラした目を見るとこちらまで心がキレイになる気がする。
折り紙でもボール遊びでも、少し一緒に遊んだだけでとびきりの笑顔を見せてくれるし、心を開いてくれる。
赤ちゃんはずっと抱っこしていられるし、小さい子ともずっと遊んでいられる。
これが、若い頃に私が思っていたこと。そう、私は自称「子ども好き」だった。
でも今思えば、子どもなんて全然好きじゃなかった。
私が好きなのは、「私のことを好きで、心を開いてくれる、素直で、機嫌も愛想もよくて、適度におとなしい、私にとって都合のいいタイミングだけ遊べる」子どもだったんだ。
子どもだって、機嫌がいい時もあれば悪い時もある。私への憎悪を剥き出しにしてくることもあれば、屁理屈を言ったり、嘘をついたり、拗ねて卑屈になったり、うざくて鬱陶しいこともしょっちゅうある。
たしかに、子どもはみんないい子。そしてみんな、いやな子でもある。
私は子どもを産んでから子どもが嫌いになってしまった気がして、それってすごく悲しいことだなと思っていたのだけれど、でも、それは単に昔の私が子どものことをよくわかっていなかっただけなんだなと思う。
今の私はもう「子どもが好き!」とは言わない。でも、昔より子どものことがよくわかった上で、それでも逃げずに向き合って、いい子の時もいやな子の時も(たまに嫌いになるけど)ちゃんと愛してるの、すごいと思う。
若い時の私に言ってやりたい。
「そんなんで好きとか言ってんじゃねぇ!!」笑
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