息子が突然、新たな欲望を口にした。
スケートボード…?なんで急に…?と思ってテレビに目をやると、最近ハマっているアニメ「ピンクパンサー」がスケボーでスイスイ滑りながら車を追いかけていた。
(ちなみにうちの子どもたちがつい最近までどハマりしていたのは、同じく往年のアニメ「トムとジェリー」。時代も国境も越えて、子どもの心に刺さるコンテンツってすごい。)
「ハハーン、これか…」我が息子ながらなんて影響を受けやすい。そしてなんて単純(ブログの後半で分かりますが、これ絶対、母譲り)。
どうせただの思いつきですぐに忘れるだろうと思って適当に聞き流していたら、これがまぁ、しつこい。毎日毎日、そして日に何度も、「スケボーほしい」「スケボーやりたいんだけど」「ねぇ、いつスケボーかってくれるの?」と畳み掛けてくる。
ご丁寧に「ママからのにゅうがくいわいにしたらいいじゃない」と理由付けまでして。それを決めるのは私だ、と大人気なくムッとしながらも、まんまと「まぁそれもありか」と思ってしまった。
というのも、息子はこの4月から小学1年生になるはずが、コロナの影響で学校はこの2ヶ月ずっと休校状態。ようやく今月から分散登校が始まり、段階的に少しずつ登校日が増えて行く…とはいえ、登校時間は短いしまだまだ日数も少ない。
そんな自粛生活の運動不足解消になれば、という思いもあった。何より、子どもたちの退屈をしのげるコンテンツが欲しかった。できればテレビの中のピンクパンサーではなく、実際に身体を動かせる健全な、親の精神衛生上よろしいコンテンツが。
子どもたち以上に私自身が、「つまんない」「たいくつ」「なんかたべたい」と、不平不満と要求しか口にしない子どもたちにうんざりしていたのだ。
「じゃあこれがママからの入学祝いね。」
よく調べないでいいのかな…あとから他のがいいとか言われたら面倒だな…なんて思いながらも、半ばヤケクソで勢いに任せてポチった。
「タイヤが4つで青いやつ」と主張する息子がビジュアルだけで選んだ、息子の、息子による、息子のためのスケートボード 。リンカーンほどの信念も思想もない、でも主張だけは一丁前の6歳児。
「どうせまともに乗れなくて機嫌悪くなってすぐに飽きるんだろうな…」
コンテンツとしての期待なんてどこへやら、練習に付き合うのすら億劫になっていた、面倒くさがりだけは天下一品の38歳児。
ところがどっこい(こういう言い回しに38歳感が漂う)、いざ届いて練習を始めると、おぼつかないながらも意外にもすんなり、ボードに乗ることができた。
本人も嬉しかったのか、積極的に試行錯誤を繰り返している。私もだんだんその気になってきて、YouTubeで初心者向けの動画を探して見せてみたり。
息子も熱心にそれを見て、素直に実践する。するとちょっとできるようになる。そうなるとパァッと息子の顔が華やいで、「できるようになった!うれしい!」「ぼくもっとうまくなりたい!」とまた練習に励む。
もうね、
自分でも単純だと思うけど、
猛烈に感動。
ひねくれ息子がこんなにも素直に私のアドバイスに従い、「ママ(もといYouTube)の言う通りにしたからだね!ありがとう!」なんて感謝してくれて、ほんの少しの上達を心から喜んでいる。
これって最高じゃないか。
しかも午前中の練習を終えて家に戻った後、夕方またテレビを見ていたら「ぼくもっとれんしゅうしたい」と。
やっぱり最高じゃないか!!!!!
思えば身体を動かすことで、息子が自分から「やりたい」と言い出したのは初めてだったかもしれない。
「できるようになって嬉しい」
「失敗して悔しい」
「もっとうまくなりたい」
その気持ちを、もっともっと感じて、どんどん伸ばしていってほしい。息子の心にせっかく灯ったその小さな火を消したくない。応援したい!
キラキラした目で練習に挑む息子の顔が眩しくて、嬉しくて、勢い余ってスケボーの個人レッスンを申し込んでしまった。
うん、わかってる。
猛烈に単純。
なんならレッスン受けたらもっとその気になっちゃって「もっといいボード買った方がいいんじゃないか?」なんてことまで思っている。
それは決して、
個人レッスンの先生が26歳の若者できちんと挨拶もできる好青年で清潔感はあるけどいい感じにヒゲが似合ってる吉沢亮と竹内涼真の中間地点にいるような適度な醤油顔のイケメンだったからでは、
断じてないッッ!
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