気がつけば受験シーズンも終盤。とことん自分と向き合い、悩み苦しみ、勝負した受験生たち。
志望校に合格した人、思うような結果が出せなかった人…思いはいろいろあるとは思うけれど。すべての受験生とその親御さんたちが、ほっと一息ついて笑顔で過ごせていますように。
私の受験の思い出といえば、高校3年生の時の大学受験の時のこと。ちょうど今と同じ3月頃だったか、全ての学校の試験を終えて、合否の発表を待っている時期だった。
まず最初に発表があった滑り止めの大学に合格して、まぁ好調の滑り出し…と思いきや、そこからまぁ落ちる落ちる。我ながらテストを受けた時点で手応えはなかったから当然といえば当然なんだけど、やはりそれなりに落ち込んでいた。
…と思いきや(2回目)、実際はそうでもなかった気がする。なぜなら連続不合格の落胆や第一志望の合否への不安以上に、試験勉強から解放された喜びが勝り、それはもう清々しいほどに遊び狂っていた。
でもそんな中、親友から「浪人することにした」という報告があった。女子校だった私たちの周りでは浪人を選ぶのは少数派。彼女も滑り止めには合格していたものの「第一志望を諦めたくない」と親を説得して、もう一年挑戦を続けるという選択をしたのだ。
共に励まし合い受験戦争を戦ってきた一番の戦友の決意。彼女の熱い思いを聞いて思わず我が身を振り返る。
「私は…?本当にこれでいいの…?」
散々遊び狂っていたくせに突然謎のおセンチモードを発動した私は、毎日羽が生えたように友達と出かけても黙って見守っていてくれた母に向かって、
「私も(第一志望が不合格だったら)浪人しようかなぁ…」
とボソッと呟いてしまった。
すると、
それはもう、
今までの人生で最大級ってぐらい、
めっっっっっっっっっっったくそに怒られた。
え、そんなに?
18歳の浮かれた娘がうっかり血迷ってしまった発言に対して、そんなにも??
受験が終わった後の解放感は何処へやら、不合格通知よりも威力のある母の鉄拳。
でも、今思えば、そりゃそうだよなぁと思う。受験する時もきちんと考えて“行きたいと思える学校”を選んだはずだし、なんせ滑り止めの学校の入学金(たしか30万円!)を振り込んでもらっている。
そして何より、入学金を振り込んでもらうタイミングで、母に「本当にここに行きたいのか」という意思確認をされて、「はい、行きたいです。お願いします。」という返答をしているのだ。
きっと母は、自分で“決める”ということの大切さや重みについて、教えたかったのだろうと思う。
あるいは、
散々浮かれて遊びまくってたくせに簡単に人に流されておセンチになって軽いノリで汗水流して稼いだ30万円をドブに捨てるような発言をしてきた浅はかな娘が、普通にムカついたのだろうと思う。笑
そういえば家電から友達の携帯に電話しまくって電話代がとんでもない金額になって「ママはあんたたちの電話代のために仕事してるんじゃないのよ!!」ってブチ切れられたこともあったなぁ…
なんて親泣かせな…
ちなみに、不用意な浪人発言でメタクソに怒られた後、無事に第一志望の大学に合格して結局30万円はドブに捨てさせてしまったやはり親泣かせな私。
お母さま、その節はありがとうございました!!
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