前回のブログで書いた、料理で失敗するのがこわいという話。 これは料理に限った話ではなく、この恐怖心は私の中に根深く広がっていて、いつも私の行く手を阻んでくる。

見栄っ張り
ええかっこしぃ
プライドが高い
かっこつけ
そして、打たれ弱い。

言い方は色々あるけど、要はすべて「人からどう見られるか」 「人からどう思われるか」ばかりを気にして生きてきた代償だ。

失敗するのがこわいと、挑戦できない。
挑戦できないと、成長できない。

そして「成長」は、人が幸せを感じる大きな要素だそうだ。

つまり私は、人の目を気にしすぎた結果、 自分の幸せを取り逃がしてきてしまったのかもしれない。

オーマイガ…

今の会社に入ってから、常に言われていること。それが、

「失敗の数を競え」

とりわけ社長がよく言う。それはもう本当にしょっちゅう、口癖のように言う。

それも「失敗してもいいんだよ」とかそんな生温かい言葉じゃなくて、むしろ「失敗しろ」と。しかも「人よりも一つでも多く失敗しろ」と。

ここだけの話、最初は「またまた社長、そんなこと言っちゃって～」なんて思いながら聞き流していたんだけれど。（小声）

どうやら社長、本気だった。

実際、同僚を見ていると、失敗して涙を流した分だけ、確実に成長している。これは抽象的な意味ではなくて、本当に目に見えて成長しているのが分かるのだ。

そしてそれを社内で共有することによって（共有できる絆があることも重要）、社員全員、つまり会社全体が成長している。これってものすごい貢献だ。

じゃあ、私は…？

相変わらず失敗するのもこわいし、人からどう思われるかを考えると足がすくむような思いがする。

いい加減もう元気になっただろうに、いつまでも会社の中で守られて、ちんまりぬくぬくと丸まって、まだまだ挑戦も、失敗も、全然できていない。

“けど”、

ほんの少しだけ、前の私とは違う。

社内ですら意見を言うのがこわかったけど、「的外れでもいいからとりあえず言うだけ言ってみよう」って思えるようになったし、

ある程度形になるまでは文章ひとつテーブルに乗せられなかったけど、「とりあえず意見出してもらうための叩き台なんで」って思い切って出せるようになったし、

自分のダメなところは相変わらず目につくけど、その後に必ず“けど”って続けられる自分になってきた。

大丈夫。少しずつだけど、成長してる。きっとこれから、もっともっと挑戦して、失敗できる。

失敗なくして成長なし！