これは今年の2月末に公開になった映画のタイトルだ。
キャッチコピーは、
子育てに奮闘するすべてのママへ
大丈夫 あなたはひとりじゃない
育児の辛さ、孤独から「ママをやめてしまいたい」と思ったことがある母親と、その家族を追ったドキュメンタリー映画。
もともと小規模の公開だったものの、新型コロナウィルス感染拡大により上映を続けることが難しくなっていたところ、子どもと家に引きこもる母親たちから「今こそ観たい!」という声が集まり、急遽オンライン上映がスタートしたそうだ。
子どもはかわいいんです。愛おしいんです。だけど、離れたいんです。
予告編の中に登場した、まるで自分の心の叫びを代弁しているようなあるママの言葉に、一瞬で涙がこみ上げてきた。
他に関わる人も、行く場所もない中で、ずっと一緒にいなければならない。今この状況下で、一体どれだけの母親が追い詰められているだろう。
子どもの虐待、DV被害。決して他人事ではない。
そして…当面の間、DVD化の予定はないというこの作品。ママたちが主体となる「自主上映会」を推進しているそうだ。
この映画に共感したママが主体となって会場を押さえ、集客も告知を行い、上映する。事務局はそれをサポートし、チラシのデータもホームページ上で公開・提供されている。
自主上映会を通して、ママたちと地域や社会との交流の場を作ることもまた、目的の一つなんだそうだ。
今はおそらく(コロナの影響で)この動きも休止しているとは思うけれど…
この映画に救われたママたちが起こした行動が、他のママたちを救うことに繋がる。そのこと自体に、救われるような思いがした。
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