離婚への道のり

夫への感情…これは愛か、執着か

娘を妊娠中、いよいよ夫との関係が悪化して悩みに悩んでいた時。その頃の私は、夫に対する自分の気持ちというものが、自分でもよく分かっていませんでした。

関係が悪化する前から、男女の愛情というものではなく家族の情に変わっていたように思います。その上でどんどんすれ違い、不仲になり、当時は異様な関係でした。

それでは完全に夫に対しての感情が何もなく無関心だったかと言われるとそうではなく、たとえば夫が外で何をしているのかは気になっていましたし、自由に遊んでいるような雰囲気を感じると、とても不快な気持ちになりました。

「これは愛じゃなくてただの執着だと思う」

私は自虐的に言いました。けれどそこに、ある人に言われたのです。

「それは愛でも執着でもない。ただの依存だよ。」

ものすごい衝撃でした。その時まで私は「夫に依存している」という事実を全く意識したことがなかったのです。

でも今なら分かります。たしかに、私は何もかも夫に依存しきっていました。あらゆることに関して夫の評価が全てだったし、自分には全く自信がなく、自分で何かを判断することができなくなっていました。そして最悪なことに、自分自身のこともまた、夫を通してしか評価できなくなっていたのです。

だから夫に認めてもらえず、生き方を否定されたとき、自分の存在意義そのものを感じられなくなっていました。

もちろんそうなってしまったのは夫のせいだけではありません。原因は私自身の弱さにあります。そしてそれには、結婚を機に仕事を辞めて専業主婦になっていたことも大きく関わっているように思います。私は自分自身で勝負する世界を失い、社会とのつながりを失い、結果として自信を失いました。

結婚を機に、当時商社マンだった夫の転勤について行くために寿退社した私を「華々しい駐妻の座を手に入れた勝ち組」と評する友人がいました。彼女はとても結婚願望が強い子だったので、おそらく本心でそう羨んでくれていたのだと思います。

ですが今の私は声を大にして言いたい。結婚しようが出産しようが、女性は仕事を辞めるべきではないです(敢えて断言します)。一度休む期間があってもいいですが、できる限り続けた方がいい。なぜなら、経済的な依存は、精神的な依存に直結するからです。

もちろんそうならずに済む人もいます。でもそれはものすごく強い自己肯定感を持ち合わせた人でなければ難しいと思います。

経済的にも、精神的にも、自立する。これが今の私の目標です。

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