はじめての頭痛の発作から約2日後の深夜、
再びあの激しい頭痛に襲われました。
家族4人で同じ部屋に寝ていたのですが、
あまりの痛みに突然目が覚め、這うようにリビングに移動しました。
私のうめき声で夫も目を覚まし、後からリビングにやってきました。
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
2日前と同じく頭を抱えてのた打ち回る私を見て、
夫はとても冷静に#7119(東京都の救急相談センター)に電話をして、
救急車を呼ぶべきか否かを確認してくれました。
こういう時、本当に夫は冷静です。
たとえ夫婦関係がうまくいっている状態だったとしても、
決して取り乱すことはなかったと思います。
激しい頭痛に襲われながらも、私は夫の冷徹な表情に
背筋が薄ら寒くなったのを覚えています。
すぐに救急車を呼ぶように指示され、救急隊の方が駆けつけてくれました。
到着する頃には痛みも少しマシになり、
自分の言葉でたどたどしくも症状を説明することができました。
そして、寝ている子供たちを夫に任せて、私は救急車で病院に行きました。
当直は少し気だるそうな雰囲気の髭面の若い男の先生でした。
状況を聞かれ、しばらく待たされた後でCTを撮りました。
近くのベッドでは酔っ払って怪我をしたらしい男性が騒いでいます。
「まじかよ、なんで呼ぶんだよー、やべぇよー」
どうやら隣でしくしく泣いている奥さんらしき女性が、
どうしていいか分からず自分の両親を呼んだようです。
「酔っ払って怪我して救急車騒ぎになって、
挙句に義理の両親呼ばれたらそりゃきついわな…」
その頃には頭痛がだいぶ落ち着いていた私は、
カーテンの向こうの騒ぎをぼんやりと聞いていました。
今思えばのん気なものです。
いやいや、あんたを待ち受けてる修羅場はそんなもんじゃないわよ。笑
そして、CTの結果が出たと、
髭面先生がベッドの隣にやってきました。
(つづく)
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