「CTの結果ですが、何も異常は見受けられませんでした。」
「え??」
思わず聞き返してしまいました。
あんなにひどい頭痛が2回も起きたのに、何もなし??
おかしいなぁと思いつつも、
「やはり産後の体調不良の一種なのか…」と納得するしかなく。
その時にはすでに痛みはほとんどなくなっていたので、
そのまま家に帰ることになりました。
診断結果は家族にも伝えていたのですが、
「やっぱり心配だからとにかく行く」と
母がすでにタクシーに乗ってこちらに向かってくれていました。
明け方、まだうす暗い中、病院の車寄せのベンチで
なんとも心細い気持ちで母を待っていたのを覚えています。
またあの痛みが起きたらどうしよう。
夫との関係はこれからどうなるのだろう。
一人になると様々な不安が押し寄せてきます。
駆けつけてくれた母の存在のありがたみが身に沁みました。
家に帰ってからは、
本調子ではなかったものの何事もなく過ごし、
たしか 2日程たった朝でした。
なんだか妙に左足が重たく、違和感を感じました。
まるで足に重りを付けられたような、変な感覚。
息子に朝ごはんを食べさせながら、だんだん胸騒ぎがしてきます。
「何かおかしい…」
そう思った時でした。
突然、すとん!と腰が抜けたように足が崩れ、
その場に倒れ込んでしまったのです。
(つづく)
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