別居を開始するにあたり、まず最初に考えなければならないのが生まれたばかりの娘の保育園探しと、既に通っている息子の幼稚園をどうするか、ということでした。（娘の保育園探しについてはまたの機会に書こうかなと思っています）

息子の幼稚園は当時住んでいた家から歩いてすぐ。引越し先の実家からは車で20～30分かかります。 当然通い続けることはできないと、息子は引越し先近くの保育園に転園させるつもりで考えていました。

しかし夫の強い希望もあり、元々いた幼稚園に通い続けることになったのです。かろうじて免許はあるけど、ほぼ初心者のままペーパードライバーと化した私にとって、車で子供の送り迎えをするなんて全く想像もつきませんでした。

無理！ぜったい無理！

でも幼稚園に通わせ続けたい夫を説得する気力もありません。夫は自分が送り迎えをすると言っていました。その時間も、息子と過ごす貴重な時間なんだと…。

別れた夫と毎日朝晩、顔を合わせるなんて耐えられるだろうか？ 夫がいないと生活が回らない状況になるのも嫌でした。どうしよう…。うじうじと考え続ける私に、母がぴしゃりと一言。

「やってみなきゃ分からないじゃない」

は、はい…笑！そこから母がものすごい勢いで駐車場を契約し、車をリースし、私の脱・ペーパードライバーへの道を一気にぐぐぐっと開いてくれました。もう本当に、すごいとしか言えません。

あとは練習あるのみ！ そこから週末の度に母・姉・義兄をかわるがわる助手席に乗せ、教官になってもらい練習を続けました。最初はとにかく怖くて怖くて、一人で運転なんて絶対にできないと思っていたけれど、今ではなんとか、乗りこなして？います。

私のまわりに、5万円ぐらいするペーパードライバー講習を受けて、ご丁寧にもう一度ペーパードライバーになった友人が2人もいます。笑 私がペーパードライバーを脱することができたのは、技術でも度胸のおかげでもなく、「毎日乗る必要性があったから」。必要に迫られて…本当に、これに尽きます。

これは私にとってものすごく大きな、象徴的な出来事なんです。「できるわけがない」と思って不安で仕方がなかったことも、やってみたら何とかなる！それが目に見える形で実証されたことは、私にとってものすごく大きな意味をもつようになりました。たかが運転、されど運転。これから始まるシングルマザー生活に差し込む希望の光のような、そんな自信に繋がる出来事でした。

相変わらず車庫入れは下手だけど、縦列駐車とかもう心底無理だけど、ほんの少し前までは車に一人で乗ることなんて想像もできなかった私が、 子供たちを連れてマクドナルドのドライブスルーなんて行っちゃってる。笑

うん、人生、きっとなんとかなる！