なんてことない話

おっぱいは、なくなる。

昨日のブログの最後に登場した元シングルマザーの同僚。“元”シングルマザーと書いたのは、現在は再婚して、さらに家族が増えたから。元シングルマザーは現パワフル母ちゃんとして、旦那さんと子供たちを毎日笑顔で職場と学校に送り出したり送り出されたりしながら、フルタイムで働きながらもしっかり家の中を切り盛りしている。

そんなパワフル母ちゃんである彼女は、以前は某有名下着メーカーに勤めていたという経歴の持ち主。実際に店頭に立ってお客様の悩みに向き合った経験もある、自他共に認める下着のスペシャリストだ。

そんな彼女と出会って、私の中で下着革命が起きた。

お恥ずかしながら、私は長男を出産した約6年前からずっと、ブラジャーを付けてこなかった。産後は授乳用のブラジャーだったり、授乳が終わってからもブラ一体型のキャミソールを愛用していて、そのまま娘の妊娠・出産に突入した。ワイヤー入りのブラジャーなんてもう一体どうやって装着するんだっけという感じ。

そんな身も心もゆるみ切った私にパワフル母ちゃんからひと言、喝が入った。

「びびちゃん、

おっぱいなくなるよ?」

え、すごい優しい笑顔で超こわいこと言ってる…!

大切なおっぱい、どんなに小さくても消滅させるわけにはいかない。彼女に胸を正しい位置に補正することがいかに大切かを懇切丁寧に教えてもらったおかげで、意を決してデパートの下着売り場へ。40手前にして生まれて初めて人様にお胸を計って下着を装着して頂くという初体験をした。

こうして私は、約6年ぶりに、ブラジャーという文明の利器を手に入れた。

結果、おっぱいがみるみる大きく…なりはしないけれど、“あるべきものがあるべき位置に収まっている”というようなすっきりした感覚がある。心なしか姿勢も変わった気もする。何より、気分が違う!自分の身体に手をかけてやったことで「私、怠けてない!」という感覚が気分を高める。我ながら単純。

たかが下着、されど下着。補正されるのは、しぼみきったおっぱいだけでは、ない。

そして彼女は、社内で次々と下着革命を起こしている。私だけでなく、たとえば私の母も、彼女の勧めでガードルを購入した。

彼女の知識と経験に裏づけされたはっきりとした物言いにはものすごい説得力がある。もちろん彼女と私たちにはもともとの信頼関係があるけれど、そうじゃなくても彼女がその性能と意味を力説すれば母はTバックだって買っちゃうんじゃなかろうか。

“誰が売るか”って大事だなぁ、と、彼女を見てつくづく思った。

※私や母が下着を買うことで彼女に入る金銭的な利益は一切ありません。念のため。

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