なんてことない話

SHELLYの離婚報告に思うこと

先日離婚を発表したタレントのSHELLYさん。彼女のインタビュー記事がYahoo!ニュースで流れていたのがふと目に留まった。

SHELLYさんが告白「離婚、うちの場合」

(前略)

離婚した今は、実はすごい幸せだし、楽です。夫は週1回以上、子どもたちを預かっているから、離婚前より私は自分の時間が持てていて。離婚後のほうが、彼はすごいいいお父さんになったと思う。

(中略)

元夫は、これからも一生付き合って子育てをする仲間です。子どもたちの誕生日会も一緒にやろうと話しています。子どもたちが大人に気を使うことを一番避けたいので、この関係性を保てたらいいなって。

(中略)

そんなこんなで、嘘のような話なのですが、みんなすごく平和に別れられたんです。離婚してからのほうが、夫はすごく優しいし、子どものこともすごく頑張って向き合おうとしてくれているのを感じます。

これからの子どもたちの進学も何もかも、2人で話し合って決めたい。それぞれの家庭の事情もあるし、離婚をみなさんに勧めているわけじゃないけど(笑)、私はとりあえず幸せで、こういう形の家族があってもいいよねって。今はそう思っています!

私は彼女に対して好意的な印象を抱いていて、同じシングルマザーとして応援したい気持ちがある、という前提で言わせてもらうと、心の中の第一声は「ほんまかいな」だった。笑

SHELLYさん、ちょっと盛ってるよね…?立場上、本音では話せないんだよね…?(同情してる)

もしこれが建前抜きで本音で話しているんだとしたら、素直にすごいな、と思う。彼女の前向きな姿勢は素晴らしいと思うし、この円満離婚はまちがいなく彼女の努力によるものだろうと思う。

たぶん状況としてはうちも同じような感じではある。子どもたちと元夫は毎週末会っているし、そのおかげで離婚前より自分の時間が持てているのも事実。子どもが望むなら休日に元夫も一緒に出かけることだってある。

でも私は間違っても離婚届に判を押すタイミングで「お疲れ!」なんつってハグなんかする気分じゃなかったし、「子どもたちの進学も何もかも2人で話し合って決めたい」なんて1ミリも思わない。後から文句言われるのが嫌だから、そして悔しいけど学費のこともあるから、“渋々”話し合ってはいるけれど、本音は「どうしたって口は出してくるんだろうから、だったらお金もしっかり出してください」といったところ。

そんな我が家も、表向きは一応“円満離婚”を打ち出している。なぜかというと、やはり一番は子どもたちのため。あと共通の友人があまりにも多いので、なるべくまわりに気を使わせたくない、というのも大きい。

そしてこれは後から気づいたことだけれど、それが結果的に自分の精神的負担を削減している気はしている。なぜなら「元夫と揉めている」という事実はものすごく重く心にのしかかるから。実際はどうあれ「うちは円満にお別れしましたよ」という体裁を保つことが、少なからず心の平安に繋がっているのだ。

まぁ、実際は「離婚するのに円満もクソもあるかよ!」と心の中で毒づいてはいるけれど。笑

だから、これは勝手な憶測に過ぎないけれども、彼女が自分の離婚について多少なりとも盛って“きれいに”お話しているとすれば、もしかしたらそれは彼女の心を守るためなのかもしれないな、と思った。

それにしても、げんなりしたのはこの記事のコメント欄。「応援してます」みたいな好意的なコメントも多数あるんだけれど、大半は彼女の元夫を責めるもの。

「ぜったい旦那は浮気してる」
「週に1日がまんすれば他の5日は女と自由に遊べるなんて旦那おいしすぎる」
「子育てを放り出して自分だけ自由を手に入れた男になんで感謝するの?」

もちろん分からなくはないんだけども…。なんとも嫌な気分になった。

なんでかな、と思ったら、これは私のまわりから聞こえてくる声と同じだから。いや、そうじゃなくて、これは常に私自身の中から湧き出てくる声だから

必死に前を向こうとしていても、すぐにこの声が足をひっぱってくる。元夫を恨みたくなるし、「なんで私ばっかり」とひがみたくなる。それを振り切るために、自分を鼓舞するために、離婚してよくなったところに目を向けて「幸せ!」と口にするのだ。

芸能人は何も知らない何も関係ない人たちに、こうやって(このブログ含む)好き勝手言われるんだなぁ。想像するだけでしんどい。

本当に、

結婚も離婚も、人それぞれ。

これに尽きる!

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